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釣りニュース(中部)

ハゼで童心に 隠居も連発にご満悦 愛知県飛島村・筏川

2020年09月16日

ハゼを連発してニコニコ顔の小南さん

 最近はブームなのか、ハゼ釣りの話をちょくちょく耳にするが、職場OBのご隠居・小南欣也さん(77)が数年前からハゼを釣りたいと言っていたのを思い出した。仲間の宮本アキラさん(53)に声をかけて8月29日、助さん、格さんではないが、ご隠居のお供で愛知県飛島村のおかっぱりハゼに出かけた。結果は本命連発にニコニコ顔の小南さん。「まだまだ腕は劣っていないようだな」とご満悦だった。
 日中は猛暑で釣りにならないと思い、夕方から短時間釣行で筏川排水機場前へ。途中、国道23号沿いの「明徳屋」に立ち寄り、イシゴカイ餌を購入した。釣り場には午後4時到着。宮本さんはハゼ初挑戦なので、私が仕掛けを準備する。延べ竿2・7メートル、道糸・ハリス通し0・8号、針・キス赤7号、針上5センチにガン玉2Bを打った。
 小南さんは1投目からヒット。見ていると、やけに引いているので「ハゼじゃないね」と声をかけると、手のひらサイズのキビレが顔見せ。「キビレか。道理で引くはずだ」と小南さん。この場所は多彩な魚種が延べ竿で遊べる。
 宮本さんと私は急いで準備し、水門の護岸下に移動。小南さんはハゼを連発している。久しぶりのおかっぱりハゼに期待を膨らませ、イシゴカイを振り込む。水深があまりないので延べ竿で十分だ。ラインを張ると、延べ竿から伝わる独特のプルプルッ。これが堪らない。軽く合わせると竿が軽くたたかれ、引き味は格別。1投目から来たハゼを手に「何て愛嬌のある魚なんだろう」と見入ってしまう。
 宮本さんも魚とやりとりしている。延べ竿はスリルがあるが今回はラインが細い。竿をたたいているのでクロダイかキビレと思い、駆け寄るが痛恨の針外れ。「ラインが出せたら捕れたね」と宮本さん。「今日はハゼ釣りだよ。のんびり釣ろうよ」と声をかけるが、宮本さんは釣りスイッチが入り、ハゼどころではなくなっている。
 日が傾くと護岸下は陰になり、風も吹き始めて涼しくなった。延べ竿のハゼ釣りにふと子どものころを思い出し、懐かしさが込み上げる。小気味いい引きは日常の疲れも癒やしてくれる。水を得た魚のように日ごろとは別人みたいに動き回っている小南さんも、童心に返ったようだ。
 宮本さんも「ハゼ釣りは竿先からのプルプルッというアタリがいいね」と楽しそう。「それにハゼって頭いいのかな?」と言うので「何で?」と聞くと「餌が小さくなるとアタリが出ないから」との返事。「その時は新しい餌に付け替えると、アタリが出るよ」と教えると「延べ竿を使うのは何十年前のニジマス釣り以来。ハゼは今日が初めてだけど面白いね」と、すっかりこの釣りに魅了されている。
 このポイントは干潮になると護岸のテラスが出てきて足場が良く、延べ竿で十分楽しめる。満潮だとテラスが水没しているので、潮位を確認しておくといい。当日は潮時を見ずに釣行したので到着時、テラスが水没していたが、終わる間際にはテラスで釣りができるようになった。だが、濡れているので滑らぬよう注意が必要だ。
 それにしてもここはハゼが多い。日が落ちかけてくると、今度はセイゴが釣れだした。ハゼと同じくらいの大きさのセイゴだが、延べ竿で釣ると面白い。セイゴは貪欲でハゼの前に餌を食ってしまうのだ。やがてセイゴやハゼとは違うアタリが出始めた。合わせるが針掛かりしない。
 まるでクロダイを釣っている時のようなアタリに、ひょっとしてと前打ちを思い出し、ラインでアタリを見ると、ラインがスッと走った。軽く合わせるとヒット。小気味いい引きで竿をたたく。「絶対にクロ(チンタ)だ」と思って上げてくると、小さいキビレでリリースした。
 水面を見ると、キラキラとヒラを打っているのが見える。セイゴが群れで回ってきたのだ。ハゼを狙うが、セイゴやチンタに邪魔をされる。「いいのが釣れたよ。これもハゼ?」と宮本さんが聞いてきたので「それはウロハゼ。ハゼの仲間。いろんな魚が釣れて楽しいね」と答えた。
 夢中になっていて時間を忘れていた。時計を見ると6時すぎ。「納竿しましょう。今日は楽しめましたか?」と小南さんに尋ねると「こんな近場でこれだけ釣れるとは思ってもいなかったよ。おまけに赤針が釣れすぎて金針になっているからビックリだよ」と笑顔。私たちも針を見ると、赤が金に変わっていた。釣果は3人でハゼ91匹。「セイゴとチンタが邪魔しなければ3桁いったね」と宮本さん。
 「違うよ、初めに宮本さんが真面目にハゼ釣りをしてれば簡単に3桁だったのに」と話しながら和気あいあいと帰路に就いた。
 (HUNTER・伊藤宗紀)

当日の3人のハゼ釣果