中部で釣る人へ!釣果が早い!中スポ釣りナビ

HOME
【岐阜】「次なる強化ターゲットは稚魚」
天然路線 着々進行
2016年2月28日(中日スポーツ紙面より)

岐阜県矢作川、庄川、高原川、宮川下流、丹生川、宮川、益田川上流、益田川、恵那、揖斐川中部、揖斐川上流、揖斐川久瀬、石徹白、土岐川、飛騨川、板取川上流のアマゴやイワナやヤマメの放流量などの渓流情報

本来の渓の魅力を

 天然ファンあこがれのフィールド、高原川漁協(飛騨市神岡町)は今年から成魚放流を全面廃止した。「成魚ファンには申し訳ないのですが、ほかの河川にお出かけを」と話すのは徳田幸憲参事だ。思い切った決断にも映るが、ここのヒレピン見たさに関東などからも毎年、多くのアングラーが訪れる名川。「渓流釣りは、1匹の美しさや大きさに価値を見いだす本来のあり方に立ち帰るべきでは」との信念を貫いた形だ。
 昨年の稚魚放流は5~9月にヤマメ6万9000匹、6月にイワナ3万匹。ヤマメは前年の20万匹から激減したが、これは養魚場のトラブルによるもの。その分、10月のヤマメ親魚は前年の130キロから、439キロ(メス650匹+オス530匹)に増やした。ヤマメ卵は昨年11月、14万粒を埋設放流した。
 天然路線のさらなる強化を目指す同漁協にとって、次なる課題は稚魚放流をどうするかだ。生残率に難点があるとされることから、減らす方向かと思いきや、そうではないという。「稚魚の生残率が低いのは、家畜化された種苗にも問題があります。実現には多少時間を要するかもしれませんが、改善できないものかと、関係者を交え検討を始めたところです」と徳田参事。
 具体的には、天然のオスの血を入れることで継代種苗をリニューアルできれば問題ないが、コスト面などを含め、いろいろハードルがあるのも事実。とはいえ、これまでも全国に先駆けて親魚放流を導入するなど、改革の旗手として存在感を発揮してきた漁協だけに、今後のアプローチに期待がかかる。

こちら成魚増量中

 昨年、成魚を大増量した宮川下流漁協(飛騨市宮川町)は、今年も購入金額を維持。ヤマメ2600キロ、イワナ2150キロ、ニジマス3400キロの陣容で臨む。小鳥川ではダム点検による出水が続くため、3~4月の成魚放流は稲越川のみとなる。公開放流は8月14日までに16回、シークレット放流も18回前後を予定している。うち解禁日はヤマメ、イワナ、ニジマス各200キロ。稚魚は昨年5~6月にヤマメ3万8000匹、6~10月にイワナ17万2000匹を入れてある。

従来の事前公開に

 宮川漁協(高山市)は昨年、一昨年の水害による復旧工事が川上川に入っていた関係で事前に成魚放流日を公開できず、直前に発表する形としたが、入漁者数が激減。今年も昨年の大水で多少工事は入っているものの、従来の方式に戻した。公開放流日は5月2日までに8回、シークレット放流も5回を予定。総量はヤマメ1750キロ、イワナ1550キロ、ニジマス700キロ。うち解禁日は清見(川上川&牧谷川)と小鳥(小鳥川&彦谷)にヤマメ計400キロとなっている。稚魚は昨年7月にヤマメ300キロ、8月にイワナ130キロ。親魚は10月にヤマメ、イワナのメスのみ各90キロを投入した。

工事の大洞川注意

 益田川漁協(下呂市萩原町)は麦島養魚場を持つ強みを生かし、天然、成魚とも手厚い布陣で高い人気を誇る。稚魚は昨年5~6月にアマゴ20万匹、9月にイワナ1万5000匹。イワナは前年の4万匹より数は減っているが、8グラムまで育てて放しているので重量は同じだ。大きい方が歩留まりがいいはずとの判断。楽しみだ。11月のアマゴ親魚は100匹(メスのみ)、11~12月の卵は20万粒。成魚はアマゴ2500キロで、うち解禁日は小坂川・ひめしゃがの湯前と山之口川に各75キロ。その後、5月中旬まで毎週土曜に入れていく方式は例年と同じだ。ただ、工事中の大洞川・共和橋周辺は、工事終了まで放流を見合わせる。
アマゴの卵を川に放流する益田川上流漁協役員=岐阜県高山市久々野町の無数河川で

アマゴの卵を川に放流する益田川上流漁協役員=岐阜県高山市久々野町の無数河川で

 リピーターの多さで知られるのは庄川漁協(高山市荘川町)も同じだ。一昨年の水害による工事はまだ残っているが、週末は濁りを出さないよう業者に要請している。成魚は3~5月にヤマメ1500キロ、ニジマス1200キロ。うち解禁日は庄川と白川にヤマメ各150キロ、ニジマス各100キロを入れる。イワナは昨年9月に400キロを放流済みだ。稚魚は昨年6月にヤマメ15万匹、イワナ13万匹。

天然オンリー勝負

 天然オンリーで勝負する飛騨川漁協(白川町)は、独自の放流戦略を展開している。昨年7月のアマゴ稚魚9万2000匹のほか、4月に放した仔魚(しぎょ)13万7000匹がそれだ。仔魚は卵と違って指示数量にカウントされないが、これにこだわるのには理由がある。卵放流の場合、埋設直後に大水が出ると、影響を受けやすいとされる。仔魚の方が生残率で上回る可能性が高いとみているからだ。
 恵那漁協(中津川市)は今年、アマゴ成魚を250キロ減らして300キロとした。主力のアユに注力するためのやむにやまれぬ選択といえそうだ。放流の内訳は解禁前日に付知川の付知橋、花街道裏、島田橋、田瀬区民会館に各50キロ、中津川の市役所周辺にも50キロ。あとは3月13日の阿木川・阿木大橋~丸西製材間への50キロだ。