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2015年3月 渓流解禁 中部8県漁協データ
[岐阜]益田川(アマゴ)自然派に応え親魚初導入
高原川(ヤマメ)来年から成魚廃止も視野
2015年2月24日(中日スポーツ紙面より)

岐阜県矢作川、庄川、高原川、宮川下流、丹生川、宮川、益田川上流、益田川、恵那、揖斐川中部、揖斐川上流、揖斐川久瀬、石徹白、土岐川、飛騨川、板取川上流のアマゴやイワナやヤマメの放流量などの渓流解禁情報
 渓流王国らしく全国に先駆けて親魚(抱卵したメス)放流の普及に力を入れている岐阜県。昨年はメジャー3漁協(郡上、益田川、飛騨川)もついに試験導入に踏み切り、計7漁協で実施された。昨年の放流効果が釣果となって現れるのは来季となるが、今から楽しみだ。
 益田川漁協(下呂市萩原町)は昨年11月、小坂川へメスのアマゴ親魚100匹を放した。これについて桂川豊参事は「今後はより一層、自然派のニーズに応えていこうということです」と説明する。これまでも麦島養魚場を持つ強みを生かし、桁違いの卵放流で天然ファンを喜ばせてきたが、これに親魚が加われば、鬼に金棒だ。昨年の卵は11、12月に35万粒。今季の対象となる一昨年放流分は39万粒だった。「これだけ入れられるのは自家産だからこそ」と、参事が胸を張るのも分かる。
 昨年の稚魚は5、6月にアマゴ20万匹、5、10月にイワナ4万匹で、アマゴは前年より10万匹減。稚魚を親魚や卵に振り替えることのできる漁協では、費用対効果に難点のあるとされる稚魚が減らされる流れになりつつある。成魚派への配慮も怠りない。リピーターの多い5月中旬までの土曜放流と秋の大物放流は健在。成魚の総量は2500キロで、うち解禁当日は小坂川(ひめしゃがの湯、大洞川・共和橋)と山之口川に計200キロを割り当てる。
 飛騨川漁協(白川町)の親魚放流は昨年11月、メス、オス各10匹を加子母地内へ。「昨年は実験的なものですが、産卵行動が確実になされるようオスも入れました」とは安江博文参事。5年前から成魚放流をやめ、天然路線に切り替えている漁協だけに、導入は当然の帰結。卵は昨年12月、18万7000粒を埋めた。今季の対象となるのは、各支流へ入っている昨年3月の仔魚(しぎょ)20万匹と6、7月の稚魚350キロだ。
 親魚はもともと飛騨ブロックが先進地区で、高原川漁協(飛騨市神岡町)と宮川漁協(高山市)が双璧をなす。高原川漁協は昨年10月、約3割のオスを含むヤマメ親魚130キロを投入した。「渓流釣りは大きな曲がり角に差しかかっています。1匹の美しさや大きさに価値を見いだす本来のあり方に立ち帰るべきではないでしょうか」と、徳田幸憲参事が常々提唱するように、漁協としては天然路線のさらなる強化を打ち出している。昨年11月の卵は8万粒。今季の対象となる一昨年放流分は13万粒で「双六川では4月か5月にはキープサイズに育っているでしょう」と参事。
 昨年の稚魚はヤマメ20万匹とイワナ3万匹で、ヤマメは前年より2万6000匹減。今年の成魚はヤマメ800キロ、イワナ100キロの計900キロを計画しているが、来年以降どうするかは、廃止も視野に議論を進めるとしている。解禁前日の成魚はキャッチ&リリース(C&R)区間以外の蒲田川へヤマメ170キロ、イワナ30キロ。残りは4月18日に本流へ。
 宮川漁協の親魚放流はヤマメだけでなく、イワナも実施している。昨年は10月に両魚各180キロでメス、オスの割合は7対3だった。稚魚は昨年7月にヤマメ300キロ、9月にイワナ200キロで前年の量は維持した。飛騨ブロックでは昨年8月の豪雨で一部漁協がダメージを受けたが、ここもその一つ。主に川上川で復旧工事が入っており、今年は成魚放流の方式が変わるという。
 「あらかじめ放流日を公開できる状況にないので、そのつど発表します。シークレット放流も見合わせる方向ですが、成魚の総量を減らすことはありません」と宮前清隆参事。ヤマメ2150キロ、イワナ1950キロ、ニジマス700キロのうち、解禁当日はヤマメ500キロを川上川と小鳥川へ約半々。
[岐阜]宮川下流(イワナ・ヤマメ)シークレット放流拡充
石徹白(ヤマメ)九頭竜産F2ヤマメ採用
 成魚ファンに朗報は宮川下流漁協(飛騨市宮川町)。今年放流分のコイが予定の1割しか購入できなくなったため、その分を渓魚に回したのだ。イワナ2300キロは昨年と同程度だが、ヤマメは昨年より800キロ以上多い2800キロ、ニジマスは900キロ以上多い3700キロに。3魚種各200キロを小鳥川と稲越川へ放す解禁前日を含め、公開放流日は8月14日までに20回を数える。このほか、シークレット放流も昨年の4回から大幅に増やす方針。長瀬崇参事の解説はこうだ。
 「シークレット分は、3魚種合わせて約2400キロに及びます。これを12~15回に分けて小鳥川、稲越川、坂上地内に入れる予定です。やはり公開放流日だけでなく、いつ入っても魚のいる川にしたいというのが、その目的です」
 昨年、漁業権魚種をアマゴからヤマメに切り替えた石徹白漁協(郡上市白鳥町)は、ひたすら原点回帰にこだわる。原点とは本来の生息種である九頭竜川水系の固有種ヤマメのこと。昨年10月に入れた稚魚150キロは福井・九頭竜川中部漁協が生産するF2(天然の親からみて第2世代)を採用した。
 九頭竜川中部でも支流のヤマメ用にはF2、本流のサクラマス用には銀化率の高いF1(第1世代)と、使い分けているのは周知の通り。このF2をわざわざ取り寄せたところに本気度がうかがわれる。昨年11月の親魚放流も、アマゴのいない支流を選んでする念の入れようで、メス20匹にオス5、6匹を放した。「九頭竜のヤマメが川にどうなじむか、今は期待して見守っているところです」とは石徹白隼人組合長だ。
 アユの放流では毎年、独自の戦略を練ってくる恵那漁協(中津川市)だが、渓流は同じパターンで通している。昨年のアマゴ稚魚は前年より26キロ増の376キロだったが、これは長野・木曽川漁協との協同漁場が解消されたことで、指示数量が変更されたため。木曽川本流以外への放流量は変わっていない。親魚放流についても「今のところ実施する予定はありません」と本田隆博参事。地形なども含め、親魚を放すのに適した河川が限られているからだという。成魚は例年通り、解禁前日に付知川の塔の岩橋~若宮大橋、田瀬橋~島田橋間へ各225キロ、中津川の宮前橋下えん堤~マス池間へ50キロ。3月15日には阿木川の阿木大橋~丸西製材間へ50キロを予定している。