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2019年 第40回
中日スポーツ杯全日本アユ釣り選手権 大会結果

大会記事

決勝史上まれに見るデッドヒート

ギャラリーから「天才だ」の声も飛んだ上田選手。次から次へとアユを取り込んだ(決勝戦で)
ギャラリーから「天才だ」の声も飛んだ上田選手。次から次へとアユを取り込んだ(決勝戦で)

最強ライバル小澤の猛追かわす
上田に軍配 6度目栄冠

 「こんな試合、見たことない!」との感嘆の声が、多くのギャラリーから上がった-。16日、岐阜県下呂市の馬瀬川上流で開催された「第40回中日スポーツ杯全日本アユ釣り選手権」。友釣り界最高峰のライバル、上田弘幸(48)=愛知県豊川市=と小澤剛(49)=同県豊田市=による決勝戦第3Rの激闘は、トーナメント史に語り継がれる伝説の40分となった。これを制した上田は、自身の持つ最多優勝回数記録を更新する6度目のVを飾った。

初め5匹リード

 「小澤君と自分に技術の差はない。ギリギリの戦いで勝つか負けるかは運不運。今日は自分に運があった。いい試合ができて良かった」。検量の結果、1匹差の勝利を確認すると、上田はそう本音を漏らした。

 決勝はエリアを交代しながらの1R40分×3R制。ベタ竿主体に時折立て竿も交えながら、第2Rで得意の先行ぶっちぎり態勢を築いた上田は、第3R開始時点で小澤に5匹リード。ギャラリーにも「さすがに40分で逆転は難しい。上田で決まり」とのムードが漂うなか、違う予言をする人がいた。上田の応援団で元報知名人の谷川光之さん(49)だ。

 第3R、小澤は上流エリア。第1Rで山口浩平(47)=豊田市=が5匹掛け、第2Rで上田が14匹をたたき出したエリアだが「瑞穂歩道橋下は誰もやっていない。もし小澤君がそこに入ったら大変な戦いになる」と谷川さん。案の定、小澤は歩道橋下へ。それを見た谷川さんは「やっぱり」と渋面を浮かべた。

 予言は的中した。第3R開始18分、上田は小澤の8連発で一気に追いつかれた。だが、そこで引き下がらないのが中スポ杯5勝の絶対王者たるゆえん。すぐさま抜き返すと、そこから過去のトーナメントで見たことのないシーンが現出した。小澤が追いつき、上田が抜き返す-。この壮絶なつばぜり合いが計4回繰り返されたのだ。

 明暗を分ける運命の瞬間は終了4分前にやって来た。小澤が掛けて5回目のタイスコアと思いきや、痛恨のバラシ。ここで上田がすかさず1匹追加して2匹差。終了2分前、小澤が最後の1匹を掛けるも1匹及ばないまま、上田の耳に終了の笛が響いたのだ。

 スコアは32対31匹。勝負師にとって1匹差で勝ち切るのは格別らしい。「優勝は何度してもうれしい。今後は10勝目を目指して頑張りたい」。上田の面上から会心の笑みがこぼれた。