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追ったぞ選抜F2アユ解禁
2017年05月15日

解禁日のアユ釣果を見せる丹羽さん

 愛知県の新種苗「選抜F2」をメインに放流した振草川漁協管内(同県東栄町)で13日、アユが解禁した。同種苗をサブ的に放流した矢作川(同県豊田市)の11日解禁ではあまり機能しなかったが、単独放流だとどうなるかで注目されていた。結果は吉と出た。上流部では50〜60匹の釣果もたたき出されていた。地元名手の丹羽浩和さんが連絡をくれた。

◆愛知・振草川

 「場所むらはありましたが『選抜F2』は思ったより掛かりました。特に「とうえい温泉」より上流部は石が磨かれ、魚影の濃い状態。せきれい橋や役場前では50〜60匹の人もいました。私は下流部の三ツ石集会所前に入り、昼前までに14〜18センチを26匹でした」
 丹羽さんによると、午前6時の水温16・2度。これが雨で11時には15・2度に下がり、さすがにアユの活性は落ちたものの、朝方は追って掛かったという。振草川の放流量1800キロのうち、1400キロが「選抜F2」(木曽川産F1の親から大きいものだけ選抜し、掛け合わせたもの)で残りは海産系F1。ただ、海産系F1は支流を中心に入っており、本流は「選抜F2」のほぼ単独放流となっている。
 昨年まで豊川産(今年はF9)を主力に据えてきた振草川だが、今年は豊川産をやめ、スパッと「選抜F2」に切り替えた。耐病性劣化を懸念したのだ。一方「木曽川産の『選抜F2』が解禁当初から機能するのか」という心配も、漁協内であった。
 昨年まで豊川産と混合放流していた木曽川産F1が、群れアユとなって「追わないアユ」の代名詞のようになっていたからだ。だが、これは闘争心が異様に強く「闘魂アユ」の異名まで取る豊川産に先に縄張りを取られてしまうからで、豊川産がいなければ、全く違う状況になるのではとの指摘もなされていた。つまり「選抜F2」を単独放流すれば、一転してノビノビと追いだすのではとの見方だ。
 矢作川の解禁日はあまり機能しなかったが、これも名うてのファイター鶴田ダム湖産F8(長野県水産試験場・諏訪支場が生産し、同県飯田市の養魚場「匠天龍鮎」が中間育成)に圧倒されたのが要因と推測された。矢作川の監視員も「振草川では追うのでは」と指摘していたという。
 果たして結果はその通りになった。「8日の試し釣りの時点では川がほどんど出来上がっておらず、玉石の瀬でしか釣れませんでしたが、解禁日は振草川の本来のポイントである岩盤の溝でも掛かりました。あとは上流部で魚影が濃いことからこの魚は放流後、かなり上っていく傾向があるのかもしれません。ただ、アベレージサイズは下流部に分がありました」と丹羽さん。
 今季も解禁前に2度の出水があったことを思うと、豊川産からスイッチした判断は、結果的に妥当だった可能性が高い。いずれにせよ、今後川がさらに出来上がってくれば楽しみだ。

◆三重・大内山川

 大内山川漁協(三重県大紀町)も13日、注目の解禁を迎えた。一昨年、宮城県内の養魚場で中間育成された鶴田ダム湖産を導入して大当たりしたのは記憶に新しいが、昨年は中〜終盤戦を考慮して海産系人工種苗の割合を増やしたのが裏目に出て、今ひとつスタートダッシュが利かなかった。今年はその反省と、天然遡上(そじょう)河川であることも踏まえ、鶴田ダム湖産オンリーでそろえ、速攻型布陣で勝負してきたのだ。
 答えはきっちり出ていた。寺浦橋上下流では午前11時までに61匹、伊良野上流では10時までに40匹の人がいたのだ。「雨で水位30センチ高、薄濁りでしたが、数は出ました。型は18・9センチが持ち込まれました」と漁協。一昨年のような快進撃が展開されるか、目の離せないシーズンになる。